5月28日~29日、京都にて開催された本学会。
2年ぶりに現地開催で行われ、オンデマンド配信も合わせ沢山の発表演目、参加者があり、学会の活気を取り戻した様子に、主催者(滋賀医科大学産科学婦人科学講座 教授村上 節先生)および全国からの参加者も安堵に繋がったかと思います。
2日間で口頭発表は87題にものぼりましたが、その中で当院の演題は「最優秀演題3題」の中に選ばれる快挙を得ました!
世の中は長引く新型コロナ感染の影響もあり、患者さんの移動がままならなかったり臨床研究にも影響が出る中、医療の本質を失わず、前だけを見て使命を果たす活動を行い続けた成果かと思い、初心貫徹、ブレない軸をもった生殖医療の神秘へのアプローチを続けてきた結果だと思っています。
2022年4月から不妊治療が保険適用になりました。患者さんにとって経済的な支援に繋がったことは間違いないと思います。
この制度が利用者にとって、そして医療を提供する側にとっても、生まれてくる子の尊厳をしっかり守った安全な医療であり続けなければならない事を双方が理解し合い、正しい方向で引き続き発展する医療であり続けなければと思っています。
人体の神秘を少しでもヒトが理解するにはこれかも相当な知恵と労力、そして時間と経費もかかります。国公立の施設ではないので国からの研究への支援もなく一民間の医療機関がそれを行う事は相当過酷なのですが我々がやらなければ他に臨床と研究を行う施設はそう多くあるわけでは無いのです。
ですからMFCは諦めず臨床の傍、研究を行い結果を得る。
日本中一律な保険医療制度によって、この大事な事柄が、今後変わりなく全うしていけるか、正直とても心配でもあります。
しかし、我々は研究の手を休める訳にはいきません。
未来に繋がる安全な生殖医療のために、前人未到の地を開拓していく使命がMFCには託されていると思っております。