精液検査と精液所見
通常、2日間程度の禁欲の後マスターベーションにて精液を自己採取していただきます。 当院を含めて多くの施設では、男性の心理的負担を考慮した専用の採精室が用意されています。採取後の精液は30分間程度時間をおいて十分に液化した状態で、精子数や運動率を検査します。自然な夫婦生活にて妊娠可能な精液所見の基準は、
精子濃度(1mlの精液中の精子の数):5000万以上
精子運動率(全精子中の動いている精子の割合):50%以上です。
尚、精液所見は検査の度にかなり数値が変動します。基準の値を下回ったときは必ず再検査をし、普段の状態をより客観的に把握することが大切です。
男性のホルモン測定
精巣内での精子を作る能力の程度を評価するために以前から行われている一般的検査で、血中LH、FSH、 テストステロンの3種類のホルモンを測定します。